【報告】H25.9.25 みかん講演/三愛病院(高知県)

「医療メディエーションの基本と実践事例から学ぶ医療」と題して、日本医療メディエーター協会四国支部代表今川俊一郎先生とチームみかんの皆様に出張研修講演会を開催していただきました。法人内の他施設で7月に研修をしていただき、大変好評であったことから、理事長の強い勧めと、医療メディエーター協会の皆様のご協力により今回の研修を開催することができました。

医療メディエーション研修は、高知県内でも何度か開催されていますが、当院で医療メディエーションについて知識を持つ職員は少なく、過去の外部研修にも限られた部署の職員しか参加できていませんでした。今回は、研修会場の定員もありましたが全職員の1/3の職員が参加することができ、施設全体として医療メディエーションについて学ぶことができました。

研修では、講師の方々の迫真の演技やDVDでの事例があり、私達の日々の関わりを振り返り考えさせられるものでした。人それぞれ「認知のフレーム」に違いがあり、特に患者側と医療者側ではこの差が大きな意味をなすこと。この違いは、今までの人生で培われてきたナラティブによってできており、これをいかに理解して、相手を受け止め共感することが出来るか。これがコンフリクトを起こさない重要なカギになっていると考えます。

しかし、医療者は24時間365日、患者さんとの関わり中で、些細な行き違いが生じる事もあります。「忙しいから」とその行き違いが放置されたり、初期対応が不適切であった場合には争いに発展してしまいます。そうならない為にも職員一人一人が、メディエーションマインドを持ち関わっていくことが大切であると痛感しました。

今回、多職種の職員が医療メディエーションについて学びを深める事ができました。この学びを今後の業務に活かし、患者さん・ご家族とより良い関係性を築いていくことができるようにしていきたいと思います。

講師の先生方には、平日の夕方の時間にも関わらず遠路お越しいただきましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。


特定医療法人仁生会  三愛病院
医療安全管理者   戸田里子



研修会の後、高知特産の料理で懇親の場を設けて下さいました。細木理事長様を始めお世話を頂きました皆様、ありがとうございました。病院、施設全体にメディエーションのマインドが拡がることを切に願っております。

帰りの乗車の際にカメ虫(2匹)が侵入したようで、ニオイと捜索で車中は大騒動でした。^_^;