【報告】医療コンフリクトマネジメント研修会に参加して

5月5日、6日に松山市で開催されたコンフリクトマネージメント研修会に参加させて頂きました。

5日はフォローアップ研修会で、参加者は今年受講されたホカホカの方もおられ、その熱意に感心しました。「鉄は熱いうちに打て」ですよね!

研修は、基礎理論からの振り返りからでしたが、「何となくメディエーターモード」でいた事が白日の下となり、意識を新たにされたのは私だけでは無いと思います。学びが深まるごとにハードルの高さに緊張感が高まる思いが有りますが、先生方の受講者の力を信じて熱いエールを送って下さる講義に勇気を頂きました。基本に忠実に、テクニックだけに偏らず、患者、医療者双方に寄り添う事の意味を講義の間中私達に実践していただいているのだな、と感じます。「恐れない、あきらめない、待つ」を心に留め、まずはセルフメディエーションに生かしてみたいです!

6日は、基礎研修でファシリテーターの予定でしたが欠席の方があり、ラッキーにもメンバーとしてテーブルにつかせて頂きました。

まず、会場の雰囲気にびっくり!実は一週間前に、高知で基礎研修があったのですが、女性が圧倒的に多かったのです(いつもの傾向です)。松山は男性が多く、しかも医師の参加者が多いので素晴らしいと思いました。高知でも、もう少し医師の参加があれば、一緒に取り組めるのにと、羨ましい限りです。愛媛県医師会、「チームみかん」さんの取り組みに敬意を表します!

さて、参加者の皆さんは、グループワークに慣れていないと役になり切れないと言われます。でも、いざ始まると迫真の演技で、メディエーター役はタジタジです。配役の原稿はあるものの、認知フレームの差は十人十色で、新鮮です。患者の妻役の方が、余りにもお辛そうな様子で、医療者役の私は心から申し訳無かったと謝りたい気持ちになりました。反対に患者役の時は、誠意が見えない医療者側に怒りがつのり、メディエーターにも腹が立ったりと、貴重なロールプレイを通しての体験が出来ました。

エピソードを一つ。今回は二泊したので、研修に出る前に「シーツ、パジャマは交換不要です。バスタオルとタオルは交換お願いします」と部屋のデスクにメモを置きました。帰ったら部屋のドアノブに、タオルとバスタオルがビニール袋に入って掛かっていました。そこまでは、良いのですが、ベッドメイクをしていません。それも良いです。驚いたのは、交換をお願いしたバスタオルとタオルが浴室に置きっぱなしなのです。タオル類の回収を忘れた?担当者が外国人で、私の意図が理解不能だった?タオル類交換だけならドアノブに掛け置くのがホテルの方針?

私は、「シーツは交換しなくてもベッドメイクはする、濡れたタオル類は回収することが、ホテルの基本」と思うので、ここで違和感を感じたのです。幸い胸に「正」の字がついてなかったので、それ以上には発展しなかったのですが、入院患者さんだったら「正」の字がついたかもしれませんね。認知フレームの差はこれだ、と経験しました。

医師会館は、エントランスがとても素敵です。会議室のテーブル、椅子、部屋の広さも参加者にとって最高の環境です。また、会館での研修会に参加の機会が有ることを楽しみにしています。

高知県 塩見千代子