【報告】平成21年度松山市医療安全対策講習会

2月27日、松山市保健所主催による標記講習会が開催されました。
自治医科大学附属病院医療安全対策部長の長谷川剛先生を講師にお迎えし「医療安全に役立つコミュニケーション」と題して約1時間半、ハイテクならぬローテクでも医療の安全に充分に寄与し得る大変有意義なお話を伺うことができました。過去に発生した医療事故の分析や、自治医科大学附属病院での取り組みを織り交ぜ、「患者さんは誰の名前で呼んでもハイと返事をする」「人間は矛盾があっても自分の都合のいいように解釈する」「人間は見たいように見る」「人間は聞きたいように聞く」など、医療現場での傾向を説明され、その上でいかに有効的にコミュニケーションをとっていくか、また普段から教え合ったり、疑問に思ったことはすぐに聞ける院内の環境整備が重要とお話されました。
松山市内の医療機関だけではもったいないくらいの本当に分かりやすい講演でした。
(有意義な講演だったと満足し、ここで終わったのではいけないのだと、しかと胸に刻んだ次第です)

また、今回、松山市保健所様のご理解とご配慮により、同講演の前座として、医療メディエーション推進チーム「みかん」の活動紹介の機会を頂くことができました。「みかん」メンバーの友澤より、「~医療現場での適切な初期対応を目指して~」と題して、活動の柱である出張講演のプログラムを紹介し、スタッフ一人ひとりがメディエーターマインドを持って対応することは、日々発生するトラブルや苦情を最小限に止めるだけでなく、患者さんとの信頼関係の再構築にも?がり、これらを広く伝えるために出張講演や勉強会開催等の活動をしていることを報告しました。この講習会には、松山市内の医療機関で従事する医師、コメディカルや医療安全の担当者等約200名が参加されていましたが、今後も少しでも多くの方々に、「みかん」の活動を知って頂き、医療現場の隅々までメディエーターマインドを拡げていければと思います。講習会終了後には、市内の医療機関などから非公式ながら「みかん」講演の打診を頂くなど、これもまた貴重な時間となりました。ありがとうございました。(徳永:記)