【報告】医療メディエーション研修会/国立病院機構高知病院

平成24年8月18日 15:00からの120分間という予定で『医療メディエーションとは』と題した出張研修をチーム「みかん」の皆様にご講演いただきました。院内職員だけでなく地域の病院職員さんと共に医療メディエーションへの理解を広めたいというねらいがあり、医療安全管理室と地域連携室との協賛で研修を企画し、チーム「みかん」のご好意に甘え、愛媛県からわざわざ高知に足を伸ばして来ていただきました。

チーム「みかん」の皆様に当院の医療安全研修でご講演いただくのは、今回で3回目となりました。ちなみに当院の研修センターの会場は、看護協会支部会主催の研修でも使っていただき「みかん」の皆様にご講演いただきましたので、先生方にとっては4回目の会場、設営にはすっかり手慣れ殆どセルフで始められ、もったいない時間を作ってしまうことなく、プログラムが実にスムーズに運びました。

当院では、高知県の中の一病院として地道な啓蒙・啓発活動を院内外に向かって取り組んでいますので、回を重ねる事に、“医療メディエーションのスキルを使うことで患者と医療従事者の関係をwin-winにすることを知り‘目から鱗’を実感した”という医療従事者を少しずつ増やすことができています。今回の受講者は72名でした。圧倒的に看護師が多いのですが、医師や事務職員、MSWやPT等と職種の幅も広がりつつあります。

私自身は、研修のお手伝いの機会を多く経験させていただいているものですから、毎回、新しい気づきがあり、“あぁ、そういうことか!”とスキルアップに役立てられるという特権を得ている次第です。ラッキー (^o^)。微力ではありますが、メディエーションマインドを持った医療従事者を増やす為にこれからも頑張ります。チーム「みかん」の皆様、本当にありがとうございました。そして、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

独立行政法人国立病院機構 高知病院
医療安全管理係長 森山 万智

追伸;研修後の受講者からの声を一部ご紹介いたします。

  • 日頃の対応には十分注意をしているつもりでいるが、さらに意識して患者の言葉や表情に配慮できるように変われると思う
  • 今後、もっと中立的な立場での発言・質問ができるようになりたいと思う
  • 今まで医療者側の立場で不利益にならないよう考えていたので、メディエーションを学べてよかった
  • モノの見方が違う事を認識し、双方の深層の思い、解決に繋がりそうな言葉を拾い支援する・・・、ということを意識したいと思います
  • とても難しいことだと思うが、心がけで違うのかなと思いました