大会長挨拶

大会長 藤田 正明

 この度、平成28年度全国地域リハビリテーション支援事業連絡協議会四国ブロック研修会in愛媛を開催させて頂くことになりました。四国、愛媛での開催は初めてとなります。
 愛媛県医師会との共催で、「災害リハビリテーション活動を通しての地域リハビリテーション」をメインテーマとして研修会の準備を進めております。
 わが国では、1995年の阪神淡路大震災以降、多くの地震をはじめ、豪雨や台風による水害、火山噴火などの災害を経験してきました。四国でも、南海トラフ地震の発生が想定されております。
 2011年の東日本大震災でのリハビリテーション活動を通して、災害リハビリテーション(以下リハ)が確立されてきました。災害リハとは、災害発生時に障害児・者あるいは高齢者、さらには災害後の生活不活発病を来した人々に対して、生活機能の低下を防ぎ、その後の自立生活へ再建や復興を進めていくためのリハ的な支援であります。発災時から災害リハ活動を行うためには、平時からの地域リハ活動が大切であることは言うまでもありません。
 本研修会では、JRAT代表である長崎リハビリテーション病院理事長の栗原正紀先生と徳島大学病院リハビリテーション部教授の加藤真介先生の特別講演、そして四国4県の先生方によるシンポジウムを企画致しました。
 現在、四国・愛媛県における地域リハ広域支援センターの活動は停滞しております。今回の研修会を契機に、災害に備えた地域でのリハ支援活動を通して、新たな地域リハを展開していきたいと思っております。
 多くの方々にご参加頂き、温かいご指導、ご助言を頂ければ幸いです。