医療メディエーターとは
 近年の患者の権利意識の向上とともに医療訴訟は増加の一途をたどり、現場の第一線で働く医療者は不安のなかで防御的姿勢にならざるを得ない環境に置かれています。このことは患者にとっても不幸なことであり、真相を知りたい、悲しみから回復したいという思いが置き去りにされたまま法的手段でもってしか医療者と対話できない状況は惨たるものであります。

 そのような中、医療の苦情や事故後の初期対応の際に、患者側と医療者側の対話の橋渡しをする役割である医療メディエーター(医療対話仲介者)が注目を浴びるようになりました。医療メディエーターは中立的立場として医療者と患者さんの間に立ち、対話の促進と信頼関係の再構築を支援します。

医療メディエーター協会について
 医療メディエーターの普及、教育並びに実践の進歩発展に寄与することを目的として、日本メディエーター協会が高久史麿自治医科大学学長を理事長として平成20年3月に設立されました。 四国地区においても医師会を中心にして医療メディエーターの養成が進んでいます。これを継続的に四国地区の医療現場に定着させることを大きな目標として四国支部を設立いたしました。

四国支部設立シンポジウムの開催にあたって
 この度、支部設立にあたり、既に全国各地でご活躍の先生方をお迎えして記念シンポジウムを平成21年10月12日(月・体育の日)午前9時30分より愛媛県医師会館にて開催する運びとなりました。医療メディエーションに関心をお持ちの方、また、患者さんとのより良いコミュニケーションを志す全ての医療者の方々におかれましては、ぜひご参加くださいますようご案内申し上げます。

日本医療メディエーター協会四国支部 
 代表世話人 今川 俊一郎  

※四国支部設立シンポジウムは終了しました。


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