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愛媛県産婦人科医会

産婦人科の疾患への対処法や妊娠時の注意事項など女性に必要な医療情報を提供します

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(国立がん研究センターがん対策情報センターホームページより引用)

子宮頸がん検診(子宮頸部細胞診)

子宮頸がんでは通常ゆっくりした速度でがん細胞が増殖するため,子宮頸部にがんができる前に正常でない細胞が見つかります。これは異型細胞と呼ばれ,子宮頸がん検診ではこの異型細胞によって前癌病変である子宮頸部異形成を診断することができます。本検査の受診者のうち約1%に精密検査が必要となります。そのうちの約0.06%に癌が見つかります。本検査で見つかった癌の60%以上は,粘膜の表面の一部にとどまる上皮内がんといった早期癌であるため子宮を温存することができます。


子宮頸がん検診の方法

子宮膣部や膣壁からこすりとった細胞を染色した後顕微鏡で見ることによって異型細胞や癌細胞を見つけることができます(細胞診)。子宮頸がんは子宮の出口にある外子宮口あたりから発生することが多いので,この部分を綿棒やブラシでこすることによって細胞診を行います。この方法は容易に行え,ほとんど痛みもなく,大人数に対して短時間で行うことができます。従って,本検査は子宮頸がんに対する非常に精度の高いスクリーニング法なのです。本検査で癌を疑うような結果が出た場合,コルポスコープで子宮頸部粘膜表面を拡大し病変部位を細かく観察します。癌が疑われる部位から組織を採取し病理診断を行います。


子宮頚がん検診(子宮頸部細胞診)の受診状況

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(厚生労働省:平成19年国民生活基礎調査より)

2005年,子宮頸がん検診の対象年齢が20歳以上となり,厚生労働省は子宮頸がんの早期発見のため,2年に一度の検診を推奨しています。欧米諸国では80%以上ある受診率は日本では20%台と低いため,予算の増額や啓発などによって受診率を増加させる必要があります。20歳を過ぎたら2年に1回のペースで子宮がん検診を受けることが推奨されています。集団検診ではとくに高齢女性の受診率が低いため,高齢女性において進行がんが多く見られます。