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愛媛県産婦人科医会

産婦人科の疾患への対処法や妊娠時の注意事項など女性に必要な医療情報を提供します


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子宮頸がん予防ワクチン

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子宮頸がん予防ワクチンとして現在二種類が製品化されています。HPVウイルスに対するワクチンを未感染の女性に接種することでHPVウイルスに感染しないようにすると同時にHPVウイルスが蔓延して感染が流行することを防ぐことができます。

  • サーバリックス(英・グラクソ・スミスクライン株式会社):日本ではこの製品のみが承認されています。HPV 16・18型に対する感染予防効果が認められており,半年間に3回接種することで最長で8.4年間十分な抗体量を産生・維持できるとしています。
  • ガーダシル(米・メルク株式会社):日本では承認されていません。HPV 6・11・16・18型に対する感染予防効果が認められています。サーバリックスとは違い尖圭コンジローマにも効果があります。

ワクチンの接種対象(サーバリックス)

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(グラクソ・スミスクライン株式会社ホームページより引用)

10歳以上の女性。特に9歳から10歳前半までの女児(性交渉未経験)に対する接種が推奨されています。このワクチンは接種時にワクチンに含まれているHPVと同じ型のHPVにすでに感染しているヒトには効果がありません。日本では,13〜16歳の女子に対して公的補助が行われることになりました。

ワクチンの接種方法(サーバリックス)

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3回接種します。(初回,1ヶ月後,6ヶ月後のタイミングで上腕部に筋肉注射します)感染予防の効果は,およそ20年間持続するのではないかといわれています。

ワクチンの効果(サーバリックス)

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HPVは感染後増殖せずに潜伏し持続感染します。ワクチンで誘導された抗体は常に腟などの粘膜で感染を防がなければなりません。従って,ワクチンによって誘導された抗HPV抗体価が長期間高値で維持される必要があります。HPV16・18に対してサーバリックスは,接種後35ヶ月以内でCIN2以上の病変に対して98.1%,CIN3以上の病変に対して100%の予防効果が認められています。しかしながら,HPVワクチンにはすでに感染しているウイルスを排除する能力はありません。
ワクチンによるHPVに対する感染予防は,中和抗体産生に伴う液性免疫活性化が主な作用機序であると考えられています。HPVに未感染の女性にワクチンを3回接種すると,ほぼ全ての女性の血清抗HPV IgG抗体が陽性になります。この抗HPV抗体価は徐々に減少し,少なくとも5-8.4年後まで維持されることがわかっています。また,9-14歳の若年女性の方が15-26歳の女性よりも抗体産生応答が高いとされています。この血清中のIgGが子宮頸部粘液内に滲出することによって感染が予防されると考えられています。

ワクチンの副反応(サーバリックス)

注射部位の疼痛,発赤,腫脹などの局所的な副反応と,全身倦怠感,筋肉痛,頭痛,胃腸症状,関節痛などの全身的な副反応が知られています。また,ワクチンの効果を高め効果を持続させる免疫増強剤が含まれており,局所的な副反応が強く出ることが示唆されています。

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