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愛媛県産婦人科医会

産婦人科の疾患への対処法や妊娠時の注意事項など女性に必要な医療情報を提供します


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HPV感染

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(川名 敬ほか:化学療法の領域. 22: 1521-1528, 2006)

ヒトパピローマウイルス(HPV)は,全ての女性の約80%が生きているうちに一度は性行為によって感染すると言われています。このうち高リスク群のHPV(発がん性HPV)に感染した場合,将来子宮頸がん(扁平上皮がん)になる可能性があります。しかしながら,発がん性HPVの約90%は体内から免疫系によって排除され子宮頸がんにはごくわずかしか進行しません(子宮頸部にHPVが感染した女性の約0.15%)。約10%の女性において感染が持続化することによって子宮頸部の細胞が異形成化し,さらに癌化するのです。一般的に,HPVに感染してから癌になるまで,数年〜数十年という長い期間が必要とされています。


HPV感染と癌化

子宮頸部を含めて,ヒトの体の細胞はきちんと制御された上で(癌抑制因子)分裂・増殖・細胞死を繰り返して組織を健康な状態に維持しています。しかし,組織に感染したHPVが癌抑制因子を障害することによって無秩序な分裂・増殖を繰り返し,最終的に癌化すると考えられています。しかしながら,がん化するには他の因子(喫煙・HLA型など)も関与すると考えられています。