【未成年や若い女性がねらわれています。】

日本での喫煙率は世界的に見ても先進国の中では群を抜いています。
それでも、男性の喫煙率は徐々に低下してきました。
逆に、女性、若年層の喫煙は増加しています。

ここにタバコ会社がターゲットを男性から、女性、若年者に変更してきている理由があります。女性に対しては、スリムでおしゃれなタバコを作り、さもさわやかに見えるようなポスターなどで誘い、ネーミングもライトとか、マイルドという言葉を使い、ニコチン0.1mgなど、軽いから健康にも悪くないと言うような広告を出してきています。こうして、まずはタバコに興味を持たせ、安心させておき、ニコチン中毒にしてしまおうという策略です。軽いというのは、タバコにあいている空気穴のためで、ニコチン、タールの含有量は少ないわけではありません。結局軽いために本数が増えるから同じこと、さらにタバコが売れて、タバコ会社はもうかる。

もっと悪いのは、こどもにねらいをつけていることです。テレビ、映画では、俳優がさもおいしそうにタバコを吸い、ほっとしたような表情を見せます。こどもが興味を持たないわけがありません。子供は吸いたいわけではなく、かっこをつけたいためにまねをする、すると、あらら、タバコ会社の思うつぼですね。こどもはひとたび吸い始めると、やめることは大人以上に困難です。つまり、小中学生を喫煙者にすれば、一生タバコ会社のお客さんです。値段も1箱250円と手頃、自動販売機はどこにでもあり、誰でもこどもでも買える。ひとたび吸い始めると、あっという間にニコチン中毒、一度なってしまえば、よほどの強い意志がないとやめられません。これがタバコ会社のねらいです。ある統計では、23歳をすぎてからタバコを始める人はほとんどいないということです。つまり、23歳まで吸わなければ、一生吸わないですむと言うことのようです。と言うことは、タバコ会社にとって成人で新たにお客を見つけることは不可能です。そうなると、ターゲットは自ずから、子供へと向けられます。何とか、子供たちや若い女性がタバコに興味を持たなくなるように注意する必要があると思います。海外のように、タバコの広告全面禁止(EU)、タバコの税率を8-10倍にアップ、自動販売機の撤去、これだけできればかなりの若年者の喫煙は防げるのですが、現実は難しいようです。みんなで、若年者にタバコに興味を持たせないようにしましょう。皆さんもくれぐれもタバコ会社にだまされないようにしてください。