乳幼児健診の受けかたについて

【Q】

初めての子どもが生まれ、先日1ヶ月健診に行ってきました。順調ですと言われほっとしたのですが、これから先の健診はどのように受けたらいいのでしょうか。

【A】

 初めての赤ちゃんが生まれ、順調に育っているとのことですので、まずはおめでとうございます。日々赤ちゃんの笑顔やしぐさなどを見て幸せを感じておられる反面、育児に悪戦苦闘しておられることと思います。
 ご質問の乳幼児健康診査(以下乳幼児健診)について説明させていただきます。
 乳幼児健診とは生後1ヶ月より6歳頃(就学前)までに行われる健康診査のことです。その目的の主なものは病気の予防や早期発見をすること。もし異常が見つかった時には適切な医療や指導が受けられるようにすること。健康保持と増進のための指導や予防接種を勧めること。両親の育児不安に対応することなどです。
 次にいつ健診を受ければいいのでしょうか。母子手帳を見ると健診の欄がいっぱいあります。1ヶ月、3〜4ヶ月、6〜7ヶ月、9〜10ヶ月、1歳、1歳6ヶ月、2歳、3歳、4歳、5歳、6歳と11回分です。理想的には全て受ければ申し分ないのですが、特に重要な月年齢があります。それは1ヶ月、3〜4ヶ月、9〜10ヶ月、1歳6ヶ月、3歳です。それぞれ病気の発見や精神運動発達のチェックで大変重要なポイントです。詳細は紙面の都合上省略します。また最近では軽度発達障害のチェックポイントとして入学前(5〜6歳)の健診も重要といわれています。
 健診には集団健診と個別健診があります。地域によって違いがあるのですが、一般的に集団健診は医師、保健師、栄養士、臨床心理士、歯科医などが総合的に行いますが、個人に合わせた指導は困難です。個別健診はかかりつけの小児科医が行いますので、個人に合わせた指導が可能です.それぞれ長所、短所がありますので、両者をあわせた健診を受けられることをお勧めします。    

 〜平成19年5月(愛媛新聞「救Q箱」)より〜

平成21年1月17日HP掲載