青少年の喫煙防止徹底を望む

よしだ小児科 吉田泰祥
松山市

 今国会で、やっと日本もタバコ規制枠組み条約に参加し、禁煙に対しに前向きになりつつあるようです。タバコの問題として、タバコそのものの害、つまり喫煙者への害は言うまでもありませんが、今般問題となっている青少年の喫煙防止が重要であると思います。未成年の喫煙者は年々増加しており、ひとたび吸い始めると成人以上にやめることは困難になります。ニコチン依存症に簡単になってしまうからです。どうすればよいか、未成年者がタバコを入手する手段は、自動販売機が圧倒的です。違法な自販機の撤去、これが第一です。そして、喫煙のきっかけは、多くが友人に勧められたり、好奇心でと言うことですが、それに一役買っているのがテレビ、映画、などもマスコミです。ドラマによっては不要な喫煙シーンが次々と出てきて、嫌悪感さえを覚えます。ところが、小、中、高校生は、あこがれの男優や女優がかっこよく喫煙しているところを見ると、まねてみたいという風に思うのが当然でしょう。何とかテレビでの喫煙シーンの制限はできないものでしょうか。本気で未成年の喫煙を防止する気があれば、何らかの規制は可能のはずです。今回の条例参加によって、良識ある判断を国がすることを期待します。

 〜平成16年3月18日 愛媛新聞「門」より

平成20年1月31日HP掲載