周囲の理解で学校内禁煙を

みかわクリニック 豊田茂樹
上浮穴郡 久万高原町

  五月二十一日の世界禁煙デー以降、県立学校はすべて敷地内が禁煙になる。もちろん喫煙生徒向けではない。県教育委員会は市町村立学校も同様に敷地内禁煙とするよう要請しているが、どうもそのようには進展していないようだその主な理由は、喫煙職員と放課後に学校を利用する地域住民への配慮にあるらしい。
 そもそも敷地内禁煙に踏み切った理由は、子どもたちを受動喫煙から守ることと、将来子どもたちがたばこにてをつけないような正しい教育を行うためだろうと思う。この教育は高校よりも幼稚園や小中学校などで、さらに有効である。地域に溶け込んだ市町村立学校であるなら、なおのこと誠意をもって説明を行えば周囲への理解は必ず得られると思う。
 教職員や地域住民がよい見本を示さなくては健全な教育はできない。一校長の判断で、県教委の英断が先送りされるのであれば、学校が子どもの聖地とはますます言えなくなる。既にその時期は来ているのである。

 〜平成16年4月6日 愛媛新聞「門」〜より

平成20年1月31日HP掲載