受動喫煙知らんぷりは問題

みかわクリニック 豊田茂樹
上浮穴郡 久万高原町

 昨年5月に健康増進法が施行され、受動喫煙による健康被害をなくそうという取り組みが国を挙げて行われている。ところが、その模範を示すべき県庁では知事が会議中でも平気でたばこを吸っていると聞く。健康増進法を知ってか知らずか、知事という立場にありながら受動喫煙に知らんぷりをしている。県民の健康増進に携わる担当部長は何も進言しないのだろうか。まさに「ニコチン中毒ところかまわず」であり、開かれた県政をうたっているにもかかわらず、県庁内は閉塞感に満ちている。今どき会議中に喫煙するなど、地方の庁舎や議会でもありえない。愛媛県が健全な発展を遂げるためには、まず知事自らが自分を律することが大切である。健康増進法を破るような振る舞いは、地位にあぐらをかくようなものではないか。愛媛を愛する県民の一人として切に願っている。

 〜平成16年1月9日 愛媛新聞「門」〜より

平成20年1月31日HP掲載